不登校でも勉強を諦めたくない中学生の皆さんへ / 4.おすすめの参考書・問題集
この記事では、具体的なおすすめの参考書について書いていきたいと思います。
このページでの評価基準について
⚠️すべて私見です。
・見やすさ――☆1 見づらい ☆2 許容範囲 ☆3 見やすい
・解説――★なし ☆1 ほとんどない ☆2 必要十分 ☆3 詳しい
・問題の量―― ★なし ☆1 少ない ☆2 必要十分 ☆3 これだけこなせば大丈夫
ウォーミングアップ――自分の現在地を把握しよう
どこから始めればいいか、何年生の参考書から買えばいいのかは人によって違います。自分の現在地を把握して、わかる範囲に無駄な時間を使わず、わからない範囲から始めましょう。自分の現在地がわからない人や、小学校の途中から不登校だった人は、小学校の総復習の本を一冊やってみるといいです。
まずは小学校の総復習
おすすめ1 『小学の総復習全科』
おすすめ2 『全科コンプリート 小学全学年』
もちろん他の本でもいいのですが、小学校の全範囲をサラッと復習できるため「中学入学準備」などと書いてあるものが特におすすめです。「中学受験」などと書いてあるものは、難易度が高すぎる上に中学受験でしか使わない知識が多すぎるのでNGです。
小学校範囲は大丈夫という人はもちろん飛ばしていいのですが、少なくとも算数だけはやることをおすすめします。中学以降の勉強をするにあたって、他の教科は小学校範囲が抜け落ちていてもそこまで問題はないのですが、数学だけは、算数ができなければ絶対に理解できないからです。
算数だけ復習すれば他の教科は大丈夫!という人におすすめしたいのは、以下のようなもの。
おすすめ1『小学校の算数の総復習が7日間でできる本』
おすすめ2『小学校の算数のだいじなところがしっかりわかるドリル』
こちらは、上の『小学校の算数の総復習が7日間でできる本』よりも問題数が多く、手厚い印象。より算数が苦手な人におすすめです。
または、「多分大丈夫だけど、一応サラッと確認したい」というような人は、ネット上で無料で公開されているプリントなどを利用するという手もあります。
上のサイトでは、プリント5枚(標準を入れても9枚)だけで、小学算数の復習をサラッと終わらせることができますよ。忘れているところやわからないところは、以下のようなサイトに学年や単元ごとにドリルが無料公開されていますので、復習しておきましょう。
さて、これで中学範囲に入る準備は終わりです!
中学範囲、途中までやったことがある人は
「中1(中2)までは学校行ってた、多分わかる」というような人へのおすすめはこれ。
おすすめ1『中1 5科の要点総仕上げ問題集』『中2 5科の要点総仕上げ問題集』
こちらは、基礎〜標準レベルの問題だけに絞った5教科の復習用の問題集。解説はありませんが、その分参考書『5科の要点整理』シリーズと対応しています。 「理解はしてる、けど忘れてて解けない」範囲があれば、参考書を使って復習しましょう。
おすすめ2『復習ワーク5科』シリーズ
シリーズとして、「中1」「中1・2」「中学3年間」があります。中2に限定したものは展開していないところに注意。また、個人的な印象になるのですが、こちらは上の『5科の要点総仕上げ問題集』よりも、発展的な内容まで収録しているように感じました。ある程度成績が良かった方は、こちらがいいかも。
怪しければその学年の範囲から、問題なく解けたらその次の学年の範囲から始めましょう。
さて、これで自分が何年生の範囲から始めるべきなのか、わかりましたでしょうか。
一冊目――まずはここから
こちらで紹介する参考書は、どれも解説がしっかりした、基礎を身につけることに特化したものを選んでいます。受験が必要ない人やもともと勉強が苦手だった人は、この一冊目だけを徹底的にやり込みましょう。ちなみに受験する人も、偏差値45くらいまで狙えます。
『ゼッタイわかる』シリーズ (参考書)
・見やすさ――☆2 許容範囲
・解説――☆3 詳しい
・問題の量―― ☆1 少ない
このシリーズの特徴は、漫画+会話文メインで解説が進むこと。教科書のような文章を読むのが苦手な人でも、会話形式なら読みやすいです。展開は学年別に、数英理社の4教科。国語は展開していません。
『中学ひとつひとつわかりやすく』シリーズ (参考書+問題集)
・見やすさ――☆3 見やすい
・解説――☆2 必要十分
・問題の量―― ☆1 少ない
勉強が苦手な人・初めてやる人向けの、不動の人気シリーズ。なんといっても、『左ページで解説を読んで、右ページで問題を解く』という分かりやすい構成が一人でも進めやすいです。勉強はインプット→アウトプットの繰り返しですが、こちらは見開き1ページで1サイクル終わってしまうので取り組みやすく、挫折しにくいです。
ラインナップは、英数理社の4教科の学年ごとの展開の他に、「英単語」「国語」「国語基礎知識(漢字・ことわざなど)」「理科用語」「社会科用語」などがあります。
『ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる』シリーズ (参考書+問題集)
・見やすさ――☆3 見やすい
・解説――☆2 必要十分
・問題の量―― ☆1 少ない
個人的なおすすめ。構成としては『ひとつひとつわかりやすく』シリーズと似た、「左ページで解説を読んで、右ページで問題を解く」というものなので、挫折しにくさはそのままに、こちらはより見やすい・問題が解きやすい紙面になっていると感じます。また、専用アプリを使って無料で見られる解説動画つき。「苦手なら、まずはこれ」という立ち位置の参考書です。
『ぐーんっとやさしく』シリーズ (参考書+問題集)
・見やすさ――☆2 許容範囲
・解説――☆2 必要十分
・問題の量―― ☆2 必要十分
こちらはシグマベストの文英堂が出した基礎向けの参考書。構成は上で紹介した三冊と似ていますが、比較するとこちらの方が少しだけ練習問題が充実しているかなという印象です。ただ見やすさでは『ひとつずつすこしずつホントにわかる』の方がいいかなと思うのと、練習問題に穴埋めが多いので、穴埋めは面倒で嫌という人は注意。
〈番外編〉『やさしい中学〇〇』シリーズ (参考書)
この本については「2.独学の場合の勉強法」の記事でも少し触れているのですが、こちらは先生と生徒の会話を文字起こししたような講義形式のテキストで、「この本を読んで基礎を理解してから、問題集をやる」という使い方の一冊。特に数学、理科という理解度が重要になる理系科目におすすめです。
このシリーズを買うことをおすすめするのは、このような人。
・「そういうものだと思ってとりあえず進む」ことが苦手で、理屈が理解できないと先に進めない人
・上で紹介したような本では解説が足りないと感じる人
・三日坊主になりにくい人(時間がかかることと理解するためにある程度の基礎学力が必要になることで、挫折しやすくなるため)
・最終的に偏差値55〜60以上を目指す人(基礎の問題が解けるだけでなく理屈を理解できていると、標準・応用問題以降が楽なため。詳しくは「独学の場合の勉強法」の記事参照)
ただ、問題数が少なく、この本一冊で基礎を身につけるのには厳しいので、この本を読んだ後に、上で紹介したような参考書+問題集タイプの本で問題を解くことが前提です。あくまで、解説に特化した補助教材くらいに思っていてください。
ちなみに三年分が一冊にまとまっていますが、中身はしっかり学年別に分かれていますよ。
下の方に「困ったときに見る一冊」を何冊かおすすめしているのですが、この『やさしい』シリーズは例外です。なぜなら、偏差値50くらいまでの基礎の解説特化なので、それ以上のレベルの知識は載っていないから。あくまで、基礎の基礎を理解するための一冊なので、一冊目が終わったあとは別の参考書を使いましょう。
二冊目――定期テスト・受験基礎レベルに手を伸ばそう
「もともと勉強は苦手じゃない」「定期テストで平均点を目指したい」「高校受験にチャレンジしたい」という人や、上で紹介した基礎の参考書を終えた後に使うのにおすすめな参考書・問題集はこちら。
『くもんの中学基礎がため100% できた!』シリーズ (問題集)
・見やすさ――☆2 許容範囲
・解説――☆1 ほとんどない
・問題の量―― ☆3 これだけこなせば大丈夫
このレベル帯の問題集としてはかなりおすすめ。学校のワークよりも難易度は低いというくらい基礎レベルの問題の量が充実していて、やり込めば高校入試の偏差値50くらいまで狙えます。要点のまとめもかなりしっかり書かれていて、基礎を確認しながら定期テスト〜入試基礎レベルが解けるようになるための基礎固めに使うのにはぴったりです。
デメリットは、基礎の問題量を確保した結果、冊数が他より多いこと。他の問題集は学年別になっているものが多く、5教科×3年分で15冊前後のものがほとんどですが、こちらは全部で28冊あります。例えば中1理科は「中1理科 生命・地球」と「中1理科 物質・エネルギー」の2冊に分かれています。冊数が多いということは、それだけ揃えるのにお金がかかりますし挫折しやすくもなるので注意しましょう。
また、英語は「文法」「単語・読解」に分かれていますが、「単語・読解」の方は少しレベルが高すぎるので注意。偏差値60くらいの高校まで狙えるようなレベルになっています。
『実力アップ問題集』シリーズ (問題集)
・見やすさ――☆3 見やすい
・解説――☆1 ほとんどない
・問題の量―― ☆3 これだけこなせば大丈夫
こちらは、『ぐーんっとやさしく』シリーズと同じ文英堂から出ている問題集。上の『できた!』シリーズより少しレベルは高めで、偏差値でいうと55〜60くらいまで狙えます。
メリットは、モノクロでシンプルな紙面。見やすく、問題が解きやすい構成です。デメリットは、要点のまとめが少なめなこと。どこをとっても、『できた!』や下の『リピートプリント』よりは得意な人向けの問題集です。
『やさしく学ぶ リピートプリント』シリーズ (問題集) 【英・数のみ】
・見やすさ――☆3 見やすい
・解説――☆1 ほとんどない
・問題の量―― ☆3 これだけこなせば大丈夫
「びっくりするほどの見やすさ」。この一言に尽きます。モノクロで文字が大きく、ひたすらにシンプルな紙面。書名が「プリント」なのも納得の見やすさです。レベルとしては、偏差値50を目指す人向け。『できた!』と似た感じで、解説も問題数も最低限に絞ったものという印象です。
英語・数学という反復練習が必要な2教科のみの展開。基礎の基礎範囲だけを、徹底して反復練習することができます。
〈番外編〉『教科書ぴったりトレーニング』シリーズ (問題集)
こちらは、教科書準拠の問題集。定期テストを受ける人におすすめです。
要点確認→練習→確認テストの順で進み、巻末には定期テスト予想問題がついています。短所としては、ページ関係がちょっとごちゃごちゃしているかなという印象。見開きで見ると左右のページで違う単元だったりしますし、ちょっとカラフルすぎます。
ただ、それを差し引いても、「一人でも進められる」という点で、教科書準拠の教材の中では一番おすすめです。
〈番外編〉学校のワーク
基本的に、学校のワークを独学に使うのはおすすめしていません。なぜなら、ワークは教科書に準拠しているので進めるために教科書を読む必要が出てきますが、その教科書というのが授業で使う前提で独学でやるには分かりづらいからです。
が、学校のワークで進めてしまったほうがいい場合もあります。それは、
・定期テストの点数や内申を何より重視したい場合
(例えば、現在フリースクールに通っていて、偏差値50以上の高校を受験する場合など)
・今は不登校・別室登校だけど、近いうちに教室に戻りたいと思っている場合
の二つ。
学校のワークは定期テスト対策にはもってこいですし、先生によってはワークを提出させて評価対象にしている先生もいますので、内申を重視したい場合はワークでやってしまっても大丈夫です。また、教室に戻りたいと思っている場合は、戻ったあとにスムーズに順応するために、ワークに慣れておくといいです。
どちらの場合でも、教科書+ワークだけで進めるのには限界があるかと思います。『ひとつひとつわかりやすく』『ひとつずつすこしずつホントにわかる』『ゼッタイわかる』などと同時に進めるか、『やさしい』シリーズを読んでから取り組むことをおすすめします。
参考書――『困ったときに見る一冊』に
『困ったときに見る一冊』は、主に、問題を解いていて解き方や用語がわからない時に調べるのに使う本。また、社会の場合、問題集に入る前に知識を覚えるために使う本です。
『テスト前にまとめるノート』シリーズ
こちらは重要ワードを穴埋め式に書き込んでいくだけでまとめノートが完成するという珍しいタイプの参考書。ノート式にまとめたい人にはぴったりですし、余白も大きめなので書き込みもしやすいです。難しすぎず詳しすぎず、定期テスト対策レベルまでの情報量なのもいいです。
『実力メキメキ合格ノート』シリーズ 【理社のみ】
こちらは解説編と書き込み編に分かれており、「解説を読む」と「重要ワードを書き込んで、ノートにまとめる」が一冊でできる参考書。いわば、『テスト前にまとめるノート』に解説テキストをくっつけたような構成です。理科はおすすめというほどでもないですが、社会(地歴公の全3冊)はおすすめで、ただワードを暗記するだけではなく、前後の流れや関係性を理解することができます。
注意点は二つです。
一つ目は、レベルがかなり高いこと。偏差値60以上も余裕、完璧にすれば偏差値70も夢ではないというレベルですので、基礎の一冊目を終えたあとでも少し難しすぎるかもしれません。逆にいうと、高校受験を目指す人にとっては、偏差値60以上を狙うために必要な知識を一冊で一気に身につけられるいい本です。
二つ目は、筆者の自我の主張が強すぎるため好き嫌いが分かれがちなこと。これはどういうことかというと、こちらの解説編は、教科書や他の参考書と違い、「授業をそのまま文字起こししました」みたいな文章です。つまり、「なんかこの人言い方がイヤミで嫌」みたいなことがあるんです。
上の画像2枚は、どちらも『実力メキメキ合格ノート 中学地理』より抜粋したもの。文章にクセがあり、筆者の人間性が透けて見えますよね。これのせいで、読んでいてイラッとすることがあります。まさに授業あるあるという感じです。
このため、教科書や参考書のような書き言葉よりも話し言葉の方がわかりやすくて好きという人にはおすすめできるのですが、合わない人には本当に合わないので注意しましょう。「先生が嫌いだからこの教科嫌い」というようになりやすい人は、やめておいた方が無難かもしれません。
『くわしい中学〇〇』シリーズ
フルカラーで見やすく、基礎から高校受験まで対応できる情報量の網羅系参考書です。こちらも偏差値70も夢ではないというようなレベルの本なので、かなりレベルが高いことに注意しましょう。
イメージとしては、「一人でも理解できるように、教科書の内容をわかりやすく解説しました。また、教科書より難しい発展的な内容まで一冊にぎゅっと収録しておきました」みたいな本です。中身はこんな感じ。
教科書と似ていますよね。とにかく情報量が多いので、問題集を解いていてわからないことが出てきた時にこの本を開けば、たいていの解き方は載っています。「問題集を解いていてわからなかったところだけ調べる」「苦手なところだけ、詳しい解説をあらかじめ読んでおく」という使い方にはぴったりです。いわゆる、"辞書的に使える参考書"です。一冊まるごと読むのには分厚すぎ・詳しすぎるのでやめておきましょう。
ここまで、おすすめの参考書・問題集を列挙しました。
次の記事で、教科別に、どういった順番で進めるかをまとめる予定です。
不登校でも勉強を諦めたくない中学生の皆さんへ / 3.参考書の選び方
この記事では、参考書の選び方について書いていきたいと思います。主に想定しているのは、不登校や元不登校の人や、学校に行ってはいるけれど勉強についていけていない中学生の皆さんです。
- 概論――参考書・問題集を選ぶ時の注意点
- 学校で使っている教科書・ワークはやめておこう
- 不登校が使うのに向いている教材とは
- 勉強が得意な人や受験を目指している人も、まずは基礎的なものから
- 情報量が多すぎない、シンプルなものを選ぼう
- 中古で購入する場合には――数年ごとに、教科書の内容は変わることに注意
- 参考書の選び方
- 問題集の選び方
概論――参考書・問題集を選ぶ時の注意点
学校で使っている教科書・ワークはやめておこう
不登校でも教科書類はもらっている人が多いと思うので、手元にあるしこれで……と思ってしまいがちですが、これはやめたほうがいいです。なぜなら、学校で使っている教材は「学校で授業を受けている」ことが前提だから。練習問題の答えも載っていないです。(先生が使う指導用教科書にだけ載っています。)独学で勉強するのに使うことを想定されていないので、やめておきましょう。お金をかけられない……という場合でも、YouTube上の授業動画やサイト上で無料公開されているプリントの方がいいです。
⚠️ワークに関しては、活用できる場合もあります。次の「おすすめの参考書・
問題集」の記事で少し触れています。
不登校が使うのに向いている教材とは
市販の参考書・問題集を大きく分類すると、「授業で分からなかったところの補習・復習」「定期テストで高得点を狙う」「入試に向けて高いレベルにチャレンジ」という3種類のレベルがあります。
この中で「授業で分からなかったところの補習・復習」用に作られた参考書・問題集は、不登校でも問題なく使うことができます。定期テスト対策・入試対策向けのものは、授業で扱うような基礎の部分が省略されていたり、サッと触れるだけだったりするので、不登校の人が一冊目に使うことはおすすめしません。
⚠️どのレベル帯かわからない場合は、ネットでタイトルと"レベル"と入れて検索してみるか、"わかりやすい""基礎"などの言葉で紹介されているものを選びましょう。
勉強が得意な人や受験を目指している人も、まずは基礎的なものから
一口に不登校と言っても学校に行っていないという共通点だけで、もともと勉強が得意だった人や、高校受験を目指している人も多いと思います。そういう人も、少なくとも学校で授業を受けていない範囲からは、基礎的なレベルの参考書・問題集から始めましょう。
初めからレベル高めの教材に手を出してしまうと、基礎があいまいなまま先に進むことになりかねませんし、途中で挫折してしまう可能性も高くなってしまいます。
ある程度勉強が得意な人にとって、授業の補習・復習用の教材、つまり分からない人向けの教材は、簡単すぎると感じるでしょう。でもそれで大丈夫です。基礎の問題集をパパッとやってしまって、それからもう少しレベルの高い教材にチャレンジしましょう。焦らずに基礎から徐々にレベルアップしていけば、必ず学力は上がります。
情報量が多すぎない、シンプルなものを選ぼう
カラフルな参考書は、「紙面がうるさい、どこが大事なのかわからない」と感じがちです。また、1ページあたりの情報量が多すぎるのも問題です。例えば、こういうもの。
逆に、比較的シンプルな参考書(参考書+問題集タイプ)の例は、こういうもの。
初めて学習する範囲なら、下のような色使いがシンプルで1ページあたりの情報量が少ないものがおすすめです。
中古で購入する場合には――数年ごとに、教科書の内容は変わることに注意
直近だと、学習指導要領が改訂されたのは2021年。このとき、高校範囲だった英語・仮定法が中3の範囲に加わったり、中3範囲だった数学・素因数分解が中1範囲に変更されたり、様々な変更がありました。つまり、2021年以前に発行された参考書では、「今の中学校の教科書に載ってる・授業で扱っている範囲が参考書に載っていない」ことが多々あります。新品の参考書は決して安くないので中古で買ってもいいのですが、発行年に注意して、できるだけ新しいものを買いましょう。
新刊で書店に並んでいるものは対応済みと思っていいですが、心配なら「新学習指導要領対応」と書いてあるものを選ぶといいです。
参考書の選び方
スッと頭に入ってくるものを。会話文形式・漫画形式でもOK
教科書のように堅苦しい文章が並ぶ参考書だと、とっつきにくいと感じがちです。参考書を買ってもやらなければ意味がないので、最初の一冊目は、「読んでいてスッと頭に入ってくる、理解できる」「勉強している感覚が薄く、楽しく続けられる」の2点で選んでしまいましょう。もちろん漫画だったり、キャラクター同士が会話している形式のものでもOKです。
定期テストや入試に出るようなレベルの問題に入ると、漫画などがメインの参考書には載っていない問題も出てくるようになります。でも、基礎さえ抑えていれば、もっと詳しい参考書を追加したり、問題に出てきた時に知識に追加したり、後からいくらでもカバーできます。とにかく嫌にならずに続けられることが第一なので、最初は詳しい参考書よりも、わかりやすく楽しく読めるものを選びましょう。
3年分が一冊にまとまった参考書には注意
不登校だと、学校より進度が遅れている人がほとんどだと思います。学校進度に追いつけるかと不安で焦ったり、中1から順番にやるのが面倒だったりで3年分一気にやればいいやと思いがちです。
でも、これはつまずきやすいので注意です。本来は中1、中2、中3と段階を踏んで学習する範囲を一冊にまとめるということは、問題の量も解説の量も大幅に削るということだからです。中3で、もともと勉強が得意だったり不登校期間が短い人が使う分にはいいのですが、個人的にはあまりおすすめしません。
問題集の選び方
分厚すぎない、問題の量が多すぎないものを選ぼう
問題演習は多い方が定着しやすくていいのですが、その分挫折しがちです。最初は薄くて問題量が少なめの参考書にしましょう。一冊終わらせられれば、自信にも繋がります。
また、レベル別に問題が分けてある問題集を使って、最初は基礎レベルの問題だけにして応用問題は飛ばすという方法もあります。
問題を解くことに集中できる、シンプルで余白多めのものを選ぼう
問題集、特に基礎や標準レベルのものは、大抵基礎知識を確認するページがあります。そのページのわかりやすさは言うまでもないのですが、基本問題や練習問題を解くときに、問題を解くことに集中できるのかも大切です。例を出します。
上に画像を載せた二冊の問題集は、どちらも基礎〜標準レベルの問題集として有名なものです。ただ、この二冊、どちらも、「問題の右側にヒントがついている」ことがお分かりいただけるでしょうか。もちろん、これは基礎確認用のページだからヒントがついているのであって、全てのページがこうなわけではないですが、この場合二つ問題が出てきます。
①自力で解きたくてもヒントが見えてしまう
②問題を解いているときはアウトプットに集中したいのに、ヒントがあることでアウトプットと同時にインプットを強いられる
ということです。
①はまだいいのです。これは基礎の問題のページなので次のページ以降でヒントなしで解くことができますし、最初はヒントがあったほうがいい人も多いでしょう。でも、②が個人的にかなりネックでした。
問題集を解いているのですから、問題を解くことに集中したいですよね。そういうとき、ヒントがあると1ページあたりの情報量が多すぎて目が滑るのです。これが、個人的にはかなり苦痛で、結局最後まで進められずシンプルなものに買い替えました。簡潔なまとめのあとに問題というシンプルな構成、余白が大きくヒントもないものを選ぶと、問題を解くことだけに集中できます。
目次を見て、一つの単元ができるだけ細かく分けられているものを選ぼう
例えば、数学の比例・反比例という単元があります。これを問題集で学習するとしたときに、
こちらの問題集では3節に分かれていますが、
こちらの問題集では、21節に分かれています。
この2冊で選ぶなら、下の方がおすすめです。細かく分かれていた方がひとつひとつ理解しているかを確認しながら進められて、もし間違えてしまってもどこでつまずいたのか、どこからやり直せばいいのかわかりやすいからです。
上のような問題集は、勉強がある程度得意な人や一冊目で基礎を既に終えた人の二冊目の選択肢としてはアリですが、初めてやる人にはあまりおすすめしません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
具体的なおすすめの参考書・問題集は、次の記事で紹介します。
不登校でも勉強を諦めたくない中学生の皆さんへ / 2.独学の場合の勉強法
以前の記事で、不登校の子の勉強のやり方について書きました。今回は、塾・通信教育などに頼らず参考書などを使って独学で勉強したい皆さん向けの勉強法について書いていきたいと思います。
- はじめに――勉強とは何か
- 勉強のやり方はスポーツと同じ
- 「理解してから始める」か、「とりあえず進んでみる」か
- おすすめの勉強の流れ〈一冊目〉
- おすすめの勉強の流れ〈二冊目以降〉
- ポイント・注意点のまとめ
- おわりに
はじめに――勉強とは何か
勉強するということは、「インプットとアウトプットの繰り返し」です。
情報を中に入れることがインプット、情報を外に出すことがアウトプットです。具体的にいうと、「映像授業を見る」「参考書の説明を読む」などがインプット、「問題演習をする」「話したり書き出したりする」ことがアウトプットです。
では、インプットとアウトプット、どちらが大事なのか。これには答えがあります。「基礎の段階ではインプット」「基礎が終わってからはアウトプット」が重要です。
最初は、参考書を読んだり映像授業を見たりのインプットに時間をかけましょう。それが終わって大体分かってきたら、問題を解くアウトプットに時間をかけましょう。つまり、最初に参考書や映像授業で基礎を理解したら、あとはひたすら問題集をやるということです。
勉強のやり方はスポーツと同じ
スポーツや楽器に取り組んだことはありますか。あれば、勉強との共通点が意外と多いことに気付くかもしれません。どちらも、大きく分けて「基礎」「標準」「応用」の3段階に分かれています。
「基礎」は、やり方を覚える段階です。勉強でいうと授業を受けること、スポーツでいうとルールや基本の立ち回りを理解することです。
「標準」は、基礎の定着のための練習をする段階です。勉強でいうと宿題をしたりワークを解いたりすること、スポーツでいうと練習して技術を身につけることです。
「応用」は、いろいろな知識を組み合わせたり、コツをつかんだりして、さらにステップアップする段階です。勉強でいうと塾でコツや着眼点を教えてもらったりすること、スポーツでいうと上手な人にコツを教えてもらったり、見学して技術をブラッシュアップしていくことです。
どの段階が抜けても、本当の意味で上手にはなれません。ルールが分からなければ運動神経がどれだけ良くても試合には勝てないし、やり方がわかっていても練習しなければできるようにはならないし、世界一の選手がコツを教えてくれても自分がそのレベルに達していなければ、コツを覚えただけではできるようにはなりません。
勉強も、これと同じです。「やり方を理解する」「身につくまで練習する」「ある程度身についたら、コツや新たな技を覚えてレベルアップ」の繰り返しです。勉強のやり方がわからない、苦手という人は、勉強に他と違うという意識を持っているかもしれませんが、実はそうでもないのです。
「理解してから始める」か、「とりあえず進んでみる」か
例えば、中1数学の初めに、「マイナスとマイナスを掛けるとプラスになる」という内容があります。(−2)×(−3)=+6 になるというやつですね。これを、「そうなんだ、ふーん」と流せる人と、「なんで?理由が分からないと気持ち悪い、問題を解くことはできるにはできるけど納得できないのに進めるのは嫌」という人がいます。
この記事や「おすすめの参考書」の記事で想定している一冊目の参考書は、どちらかというとふーんと流せる人向けです。なぜなら、理屈や原理を理解するためにはある程度の学力とかなりの時間・やる気が必要だからです。「理由がわからないから一問も解けない」よりは「理由はわからないけど解き方は覚えたから解ける」方が成績が上がるので、基礎の参考書は基礎の問題が解けるようになることの方を重視していて、理屈や原理を理解することにはあまり向いていないものが多いのが現実です。
では、「理由が分からないと嫌」な人はどうすればいいのかというと、一冊目に入る前に、参考書を読んでおくことをおすすめします。おすすめはこちら、『やさしい中学〇〇』シリーズです。
こちらは、中学生向けの参考書としては珍しい、問題を解けるようになることではなく基礎の理屈を理解することに特化した講義形式の参考書です。「マイナスとマイナスを掛けるとプラスになるのはなぜ?」や、「方程式って結局何?」「一次関数と比例の違いは?」などの疑問に答えてくれます。
実は、最初に理屈を理解しようとすることには、デメリットもあります。特に数学や理科などの科目は、最初は理解できなくても問題数をこなしていくうちに理解が追いつくことも多いので、最初に理屈を全部理解してしまおうとすると効率が悪くなり、挫折しやすくなるのです。
でも、暗記ではなく理解で基礎を乗り切った人は、標準・応用レベルの問題に取り組んだ時に伸びやすいというメリットがあります。
個人的には、偏差値55〜60あたりに、ただ解き方を覚えただけでは問題が解けなくなる壁があるという印象があります。暗記で基礎を乗り切ってきた人たちは、その壁を越えるためには「基礎に立ち戻って理解する」か、「応用問題の解き方もひとつひとつ覚える」かの二択に近い状況になります。でも、最初から理屈を理解していれば、そこで立ち止まる必要がないのです。
ちなみに、偏差値55くらいまでは「理屈を理解する」「解き方を覚える」のどちらかだけでも到達できますが、偏差値60を超えようと思ったら、「理屈を理解したうえで、応用問題の解き方を覚える」必要があります。
つまり、最初に理屈を理解してから進めた人は、スタートダッシュがすこぶる大変だけれど、中盤・後半でスムーズに進むことができるということです。
逆に、基礎の段階では「わからなくてもそういうものだと暗記して一旦進んでおく」という手段をとった人は、スタートダッシュは楽で、スムーズに偏差値55くらいまでは進めるけれど、中盤・後半でどうしてもスピードダウンします。
どちらがいいのかは、人によって違います。
そういうものだと暗記して先に進める人や三日坊主になりやすい人は、とりあえず一冊目に入ってしまって大丈夫です。後からわからないことがでてきたら、そのときに調べればいいのです。
理由がわからないと嫌な人や、最終的に偏差値55〜60以上を目指す人は、最初に『やさしい』を読んでおくと、その後がスムーズに進められるかと思います。
おすすめの勉強の流れ〈一冊目〉
最初に基礎を理解するために使う、一冊目の参考書。これで大体インプットを終わらせてしまいましょう。
ちなみに、問題集は何周もすることが前提なので、直接書き込んではダメです。ノートにやるか、コピーしてそれに書き込みましょう。
タブレットとスタイラスペンがある人は、タブレットでスキャンして、それにスタイラスペンで書き込むという方法が便利。iPadがあれば試してみてください。
①前の学年の総復習の問題集をやってみる
自分が何年生の勉強から始めるべきかを見極めることと、ブランクがある場合に勉強する感覚を取り戻すリハビリが目的。
小学校・中1から行っていない人は小学校の総復習の問題集、中2から行っていない人は中1の総復習の問題集、中3から行っていない人は中1〜中2の総復習の問題集がおすすめです。もともと勉強が苦手だった人や、勉強から離れていた時間が長い人は、小学校→中1→中2 と順にやってみましょう。
問題なく解けたら、その次の学年の範囲から。つまずいてしまったら、その学年の範囲から始めましょう。
②「解説を読む→問題を解く」を一章分繰り返す
詳しくは「おすすめの参考書」の記事を見ていただきたいのですが、紹介する一冊目用の参考書は、ほとんどが左ページに解説、右ページに問題という構成になっています。その見開き1ページを1回分としてやってしまえばOKです。
最初なので、間違えてもOK。でも、マルバツをつけるだけではなく、必ずやり直しをしましょう。正しい答えを青ペンでノートに書いて覚えましょう。また、数学はもう一度最初から解いてみましょう。
以前やったことのある範囲の復習中(中2から不登校になった人が、中1範囲の復習をするときなど)の場合は、この一周目は飛ばしてOKです。
やり直しについては、下の【正しいやり直しの方法】のところでもっと詳しく解説しています。一冊目の段階ではそこまで厳しくしなくてもいいですが、「マルバツをつけるだけではダメ、正しい答えややり方を覚えるところまでやる」という意識だけは持っておいてください。
ちなみに、多くの本では数ページごとに「まとめテスト」「確認テスト」のようなページがあると思いますが、これはこの段階ではまだやらなくていいです。「確認テスト」のページが出てきたら、やらずに③に進みましょう。
③一章分終わったら、二周目に入る
二周目のポイントは、「左ページの解説を見ずに問題を解いてみる」こと。どうしても見えてしまうので、左のページに別の本やノートを置いて隠してしまうといいです。
間違えた問題には付箋で目印をつけましょう。もちろん、目印をつけた上で、一周目と同じようにやり直しもしっかりやってくださいね。
【間違えた問題には付箋を貼ろう】
このように、間違えた問題の上に透明な付箋を貼っておきます。わざと、横にはみ出るように貼ります。(このタイプの付箋は、100均などで簡単に手に入ります。)
すると、横から見た時に付箋がはみ出して、間違えた問題がどこか分かりやすくなります。問題番号にバツを付けたりマーカーを引いたりしてもいいのですが、こうして付箋を貼っておくと、「間違えた問題だけをやり直したい」というときに、1ページずつ開いて確認する必要がなくなって楽になります。
④「確認テスト」「まとめテスト」のページをやる
二周目が一章分終わったら、次のページは「確認テスト」「まとめテスト」と言われるようなページになっていると思います。このページをやってしまいましょう。「間違えた問題には付箋を貼って目印にする」と、「やり直しをする」はここでも同じです。
⑤三周目。「確認テスト」「まとめテスト」のページも含めて、一章分の間違えた問題(付箋の貼ってある問題)だけをもう一度やる
二周目と同じように左ページを隠しながら、右ページの付箋の貼ってある問題だけをやり直します。問題なく正解できたら、付箋を剥がします。正解できなかったら、付箋を残したまま次に進みます。
⑥付箋が全部なくなるまで周回する→なくなったら次の章に進む
一章分、付箋が全部なくなるまで繰り返します。全部なくなったら次の章に進んで、②〜⑥を繰り返します。
⑦一冊最後まで繰り返し、付箋がなくなったら終わり
最後の章まで繰り返して、付箋が全部なくなったら、終わりです。次の問題集に進みましょう!
一冊目の進め方のまとめ
こちらの参考書の目次を使って、一冊目のやり方をまとめておきます。「①前の学年の問題集をやってみる」の段階は終わって、②〜の流れです。
②p.6〜p.29まで一周目をやる
→一周目は間違えて当たり前なので、まだ付箋は貼らなくてOK。でもやり直しはしっかりしておく
復習中の人はいきなり③から始めてOK
③p.29まで終わったら、p.6に戻って二周目をする
→左ページの解説を隠して右ページだけを解いてみる。間違えた問題はやり直しをして、付箋を貼って目印にしておく。
④p.30〜p.31の確認テストをする
→③と同じように、間違えた問題はやり直しをして、付箋を貼る。
⑤p.6〜p.31の、間違えた問題(付箋の貼ってある問題)だけをもう一度やる
→正解できたら付箋を剥がす。正解できなかったら、付箋を残したまま次に進む。
⑥p.6〜p.31の付箋が全部なくなるまで繰り返す。全部なくなったら、2章に進む
〜2章〜
②p.34〜p.51まで一周目
③p.34〜p.51まで二周目
④p.52〜p.53の確認テストをする
⑤p.34〜p.53の間違えた問題(付箋)だけをもう一度やる
⑥付箋がなくなるまで繰り返し、なくなったら3章へ
このような流れの繰り返しで、一冊終わらせましょう。
おすすめの勉強の流れ〈二冊目以降〉
二冊目以降も、問題集に直接書き込んではダメですよ。また、間違えた問題に付箋を貼るのも一冊目と同じです。やり直しに関しても同じですが、こちらでより詳しく解説します。
【問題集に入る前に――「困ったときに見る参考書」を一冊決めておこう】
特に知識問題の場合は、問題を解いているときに「どっかで見たことあるけどどこで見たんだっけ」となりがち。それを解決するために、「困ったときはこれを見る」という参考書を一冊決めて、問題を解いていて知らなかった情報が出てきたら、その一冊に全部書き込んでしまいましょう。
時間がかかりすぎるので、ノートまとめはおすすめしません。
⓪今日やる単元の範囲の参考書を読む(社会のみ)
社会だけは、先に参考書を読んでから問題を解きましょう。理由は後述しています。
①一周目 問題集を解く
初めてなので、間違えても全然OK。ただ、答え合わせのときにはマルバツをつけるだけではダメ。必ずやり直しをしましょう。
【正しいやり直しの方法】
答え合わせをして間違えていた問題は、次にその問題を解く時には必ず正解できることを目標にやり直しをしましょう。
社会などの用語を答える問題なら正しい答えをノートに書いて、その場で覚えてしまいましょう。
数学の場合、計算ミスなどは「どこでミスしていたか」がわかったら、答えを見ずにもう一度やってみましょう。やり方を間違えていた場合は、解説を見て理解したら解説を閉じて、解説の通りにできるよう意識してもう一度やってみましょう。全く分からなかった問題の場合は、解説を見ながらもう一度やってもOKです。(丸写しでは意味がないので、書きながら理解できるようにしましょう。)
英語や理科などは「なぜ間違えたのか」を分析して、正しい知識を青ペンでノートに書いて覚えましょう。付箋に書いてノートに貼るのもいいです。例えば理科なら「道管(内側)は水、師管(外側)は養分」とか、英語なら「疑問文ではsomeをanyにする」「傘のつづりはumbrella」など。小さなまとめノートのようにして、問題や要点確認のページを見なくてもそこを見ただけで正しい知識を覚えられるようにしましょう。
また、間違えてしまった原因が「知らなかった」(完全に初めて見る情報だった)という場合は、「困ったときに見る参考書」にメモしたりマーカーを引いたりして、次に同じような問題で困ったときにそこを見ればわかるようにしておきましょう。
②飽きたら違う教科に移る→戻ってきて一周目の続き、の繰り返しを一章分やる
一章分終わらせるまでは集中してひとつの教科……とかは、やらなくていいです。同じ教科をやり続けると飽きるという人は、一単元ごと。逆に一つの教科を一気にやりたい人は、問題集の一章ごとくらいを目安に、違う教科に移りましょう。「飽きたら別の教科」でOKです。一旦違う教科に移ったほうがいい理由は、後述しています。
③二周目をやる
→二周目で間違えた問題には、必ず付箋を貼る
一周目は間違えて当然ですが、二周目で間違えるということは、「わかってない」か「覚えられてない」のどちらかです。なので、間違えてしまった問題は、一周目と同じようにやり直しをした後、付箋を貼って後からわかるようにしておきましょう。(もちろん、後から問題集を見た時に間違えた問題がどれかわかればいいので、問題番号にバツ印をつけておくなどでも大丈夫です)
④二周目も、飽きたら違う教科に移る→戻って二周目の続き、の繰り返し
二周目も同じです。飽きたら違う教科をやり、その教科に飽きたら戻ってきて続き、の繰り返しで一章分進めましょう。
⑤三周目以降 付箋がなくなるまで解き直しをする→付箋がなくなったら次の章へ
付箋のついた問題だけを解き直しましょう。合っていたら付箋を外し、間違っていたら残します。繰り返して、その章の付箋が全部なくなったら⑤へ。
⑥ ①〜⑤を一冊最後まで繰り返し、付箋が全部なくなったら終わり
付箋がなくなったら終わりです。次の問題集に進みましょう。
二冊目の進め方のまとめ
⓪今日やる単元の範囲の参考書を読む(社会のみ)
①一周目
(以前やったことのある範囲の復習中の場合は、一周目は飛ばしてOK)
→知らなかったことは、「困ったときに見る参考書」にメモしておく
②飽きたら、他の教科に一旦移る
→一旦他の教科をやって脳をリフレッシュさせる。飽きたら戻る
→一章分やる
③④二周目
→間違えたらやり直しをして、付箋を貼っておく
→二周目も、飽きたら他の教科を挟む
⑤三周目以降
→付箋がなくなるまで解き直し
→付箋がなくなったら次の章へ
⑥一冊最後まで①〜⑤を繰り返す
社会だけは最初に参考書を読もう
国数英理の4教科は、標準・応用問題といっても、基礎知識の組み合わせや工夫で解ける問題がほとんどです。最難関レベルの高校入試問題でもそうです。「こんなんどうやって思いつくんだ」みたいな工夫の仕方が多く、塾などでもその工夫の仕方を教えているだけで、教科書にも載っていないような難しい公式を知らないと解けないとか、そういうことはありません。最初の一冊目を終えて知識をだいたい覚えたら、問題のレベルが上がっても「こんな言葉見たことない」みたいなことはほぼないので、二冊目以降は知らなかったことだけを追加で覚えていけばOKです。
でも、社会は違います。社会だけは、どうあがいても知らないと解けないのです。知らなくても工夫すれば解ける問題というのは、社会にはほとんどありません。
つまり、国数英理の4教科は、一冊目の参考書や映像授業で基礎を理解したら、あとはひたすら問題集をやるという方法でいいのですが、社会だけは二冊目以降の問題集をやるときも、参考書でインプットしてから問題集を解く必要があります。知らないと、問題が解けないのです。
社会をやるときは、一冊目は他の教科と同じやり方でいいのですが、二冊目以降の問題集をやるときは、一周目を解く前にまず参考書を読みましょう。「困ったときに見る参考書」と同じものでOKです。
ポイント・注意点のまとめ
①勉強が得意な人も、基礎は大事に
不登校でも、もともと成績が良かった人も多くいると思います。そういう人にとって、基礎の基礎の参考書というのは、「簡単すぎ」「スカスカすぎ」と感じがちです。でも、基礎というのはおろそかにしてはダメです。不登校の場合、授業で身につけるような基礎の範囲を自力で身につけなくてはいけないので、「これは授業の代わり」と割り切って基礎の本を一冊はやりましょう。もともと得意な人なら、基礎の本はすぐに終わらせられると思います。それを終わらせてから、もう少しレベルの高い問題集に手を出しましょう。
②基礎固めでは参考書や映像授業に重点を置き、基礎を脱出したら問題集に重点を置こう
基礎の段階では、参考書などで理屈を理解して、知識を覚えることに重点を置きましょう。「なんかできそう」だと思っても、説明を飛ばして問題に入ってはダメです。
なぜなら、間違った解釈で覚えてしまう可能性がありますし、応用がきかなくなるからです。
一冊目の参考書が終わってある程度知識が頭に入ったら、今度は問題集を重点的にやりましょう。この段階で参考書を読んでも、問題が解けるようにはならないので、あとは問題をどんどん解いてひたすら練習です。
③面倒でも、演習量は確保しよう
漢字ドリルや計算ドリル、好きだった人はおそらくいないと思います。でも、練習をたくさんするという作業は、実は非常に大切です。やり方がわかる・用語を覚えているからといって問題演習をしないというのは、楽器に例えると「楽譜覚えてるから大丈夫」といって練習をしないままコンクールに行くようなものだからです。特に数学・英語は、演習量をしっかり確保しましょう。
中3以降で、中学3年分が一冊にまとまった問題集を使いたい人は特に注意しましょう。そういう問題集は、中1からの積み重ねがある人にとっては、サラッと復習するのにぴったりなのですが、イチからやる人にとっては演習量が足りないことが多いです。
④問題数が多すぎるときは――基礎問題だけに絞って完璧にしよう
「一冊を完璧に」といっても、問題数が多めの問題集だと大変で嫌になりますよね。そういうときは、基礎レベルの問題だけに絞って、完璧を目指しましょう。
問題集をやるにあたって、「基礎〜標準レベルの正答率が60%」か「基礎レベルだけの正答率が90%」だったら、基礎だけ・正答率90%の方を目指すべきです。基礎さえしっかりできていれば、あとからいくらでも伸びます。
なので、問題集を見て量が多すぎると感じたら、標準や応用問題のページは飛ばして、基礎のページだけで正答率100%を目指しましょう。基礎だけを先にやって、終わったら標準問題に手を出せばOKです。
ちなみに、問題数が少ない問題集に買い換えるのはおすすめしません。問題数が少ない問題集は、基礎〜標準がギュッとまとまっていることが多く、基礎だけに絞って勉強しづらいからです。
⑤複数の本に手を出さず、一冊の問題集を完璧にしよう
参考書でも問題集でも、一番やってはいけないのは「複数の本をうろうろする」こと。基本的には一教科につき一冊ずつ決めて、最後までやりましょう。最後までといっても、一周終わらせればいいわけではなく、この問題集のどのページを開いても、自然と問題が解けるというレベルまで何周もして、身についてから次のレベルの問題集を買いましょう。
市販の参考書や問題集は学習指導要領に沿っているので、レベルが同じなら、どれを使っても内容は大体同じです。「この本には載ってるけどこっちには載ってない」というようなことは、同レベル帯ならほとんどないです。なので、後からこっちの方が良かった……?というような参考書・問題集が他に出てきても、基本的には変えてはダメです。
それに、参考書や問題集で大事なのは「自分に合っているか」なので、評判が良かったり人からおすすめされたものが自分にも合うかはわかりません。
ただ、
・レベルが合っていなかった(解説を読んでも全く分からない、問題が解けない)
・何度もやりすぎて答えを丸暗記してしまい、問題を解くということができなくなってしまった
などの場合は、買い替えを考えてもいいかと思います。
⑥記憶の定着のための三箇条――短期間で何度も学習する、一度あたりの範囲は狭く、一度離れて忘れかけた頃に復習する
人間の脳は寝ている間に、必要な記憶といらない記憶を取捨選択して整理しています。そして、この記憶の取捨選択に関しては、脳はかなりポンコツです。一度勉強したくらいでは、脳はほぼ確実に「これは覚えてなくても別に大丈夫やな」と判断してしまうのです。
対処法は3つです。
1、短期間で何度も復習する
→そのままです。一度や二度勉強したくらいではダメです。短期間で何度も繰り返して学習し、脳にこれは忘れてはいけない記憶なのだと分からせましょう。筋トレみたいなものです。パワーは全てを解決します。
2、一度あたりの範囲は狭く
→脳のキャパには限りがあるので、一度にたくさん詰め込もうとしても覚えられるのは一定量だけです。一度にやる範囲を絞って、「少ない量を確実に覚える」ようにしましょう。
3、一度離れて忘れかけた頃に復習する
→短期間で何度も復習するのがいいといっても、じゃあ一日中それだけを5周も6周もすればいいのかというとそうではありません。一度やった直後にもう一度やったら、その時は覚えていて当然ですよね。でも、それが一日後、1週間後、1ヶ月後に思い出せる長期記憶になっているのかは分かりません。
人間にとって一番記憶に繋がりやすいのは、忘れかけた頃に復習すること。そのため、一度勉強したら、一旦離れて違う教科の勉強をしたり、寝たりして脳に忘れさせましょう。そして、しばらく経って短期記憶が消えてからもう一度やりましょう。これが、勉強のやり方で飽きたら違う教科をやることを勧めている理由です。
例えば、英単語を100個覚えたいとすると、やり方としては
◎ 1番から20番まで覚える→ 一度他の教科をやる、寝る→ 翌日1番から20番まで復習 → 1番から20番までを確実に覚えているか確認 → 21番から40番まで覚える→他の教科をやる、寝る →翌日21番から40番まで復習 →…… の流れ
✖️ 一、二度やっただけで復習をしない (記憶が定着せず、すぐに忘れてしまう)
✖️ 一度に100個全部を覚えようとする (範囲が広すぎて覚えきれない)
✖️ 一周やったあと、すぐに二周目をやる (やったばかりのタイミングで覚えているのは当然、一度忘れかけてから復習するのが大事)
この記事でご紹介した勉強法は、この原則に則っています。
⑦ノートまとめはやめて、参考書に書き込んでしまおう
ノートまとめのメリットは「自分なりに情報を整理することになるので、理解が深まる・覚えやすくなる」ことなのですが、べらぼうに時間がかかるというデメリットがあります。ノートまとめとはつまり、時間をかけて自分専用の参考書を作るということなのです。
でも、自分に合った参考書というのは、別にゼロから作らなくてもいいのです。本屋に行けばありとあらゆる種類の参考書が売っています。その中でわかりやすいものを買って、問題を解いている中で追加したい情報があれば、参考書に書き込んでしまえばいいのです。
ノート式にまとめたい人におすすめなのは、『テスト前にまとめるノート』シリーズ。穴埋め式でノートが完成しますし、他の情報も書き込める余白が広めです。教科書や参考書に書いてあることを丸写しするという手間をすっ飛ばして、自分専用の参考書を作ってしまいましょう。
おわりに
ここまで読んでくださった方の中には、「演習量は確保しなきゃダメ、間違えた問題はやり直す、一冊を完璧に……めっちゃ大変じゃん」と思う人が多いと思います。
……そうなんです。学校で三年間、一日だいたい授業6時間+宿題1時間半くらいの時間をかけてやっていることなので、それを独学でカバーしようと思うと、どうしてもやることが多くなってしまうのです。
でも、不登校には「自分でやり方や時間配分などなど自由自在に決められる」という強みがあります。学校にいたら、それなんの意味があんの?と思ってしまうような時間も多いですが、家にいれば自分の好きに時間を使えます。教科によってやり方や使う参考書を変えてもいいし、得意教科に時間をかけて伸ばすのも、苦手教科の克服に時間をかけるのも自由です。学校と同じやり方をする必要はまったくないのです。
せっかくなので、この自由を最大限に活かしてしまいましょう。学校にいたらできなかったことをたくさんやりましょう。皆さんの未来に光があることを祈っています。
不登校でも勉強を諦めたくない中学生の皆さんへ / 1.勉強法の決め方
⚠️同じ内容をnoteにも投稿しております。
中1秋から不登校でした。その後高卒認定を取得し、通信制高校で高卒資格をとりました。この記事は、私のような不登校・元不登校で、中学校範囲の勉強ができるようになりたいという人に向けてのものです。
不登校の子の、保護者の皆様へ。
この記事は、やってみようという気になったご本人に向けてのものです。やりたがらない子にやらせたり、勝手に塾を契約したり、勉強の話を出してみたり。そうやって勉強を強制することは、どうかやめてください。
SNSで、何人もの不登校の子と話しました。少しでも勉強している子は、みんな学校に行かないことについて親からの理解がある子でした。なんで行けないんだと自分を責めたり、誰かに責められていると感じている間は、前向きなことを考えられるような精神的な余裕がありません。本人が自分を受け入れて、保護者も受け入れてくれていると感じられるようになれば、心に余裕ができて自然とやってみようという気になる時が来ます。それまで、どうか、待ってあげてください。
不登校、メリットもある
不登校になってから、勉強の遅れを取り戻すのにかなり苦労しました。でも、不登校だからできたこともありました。
学校の進度で進めていたら、前の学年の範囲などがわからないときでもどんどん進まなければいけません。掛け算ができないと割り算はできないし、2桁同士の掛け算ができなければ小数の掛け算もできないのは当然ですが、学校ではそういうとき、わからなくてもとりあえず進めなければいけません。でも学校から離れてしまえばそんなことありません。わからないところに戻って、そこから自分のペースで進めることができます。わかるところはさっさと終わらせて、わからないところに時間をかけることもできます。
私の経験で言うと、独学で勉強するようになってから、「あ、私って社会が苦手なんじゃなくてあの先生が苦手だったんだ」と気付いたこともありました。学校あるあるの「先生が苦手だからこの教科は嫌」とか「この教科は好きなのに先生がまとめノートを出させるのが嫌」は、不登校なら避けられます。
自分にあったやり方とペースで勉強できれば、学校に頼らなくても勉強に追いつくことも、追い越すことも可能だと思います。不登校だからと自分を責めないでください。一緒に頑張りましょう!
まずやるべきこと――自分に向いている勉強法を見つけるために
初めに、進学したい、資格を取りたい、失った時間を取り戻したい、なんでもいいので、ぼんやりとでも目標を設定してください。
自分に向いている勉強法を見つけるためには、自分を客観的に見てみることが大切です。
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三日坊主になりやすいのか、始めてしまえば継続できるのか
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自分で計画を立てたり、その通りに進めることが得意かどうか
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進学などで期限があるのか、期限はなく自分のペースでゆっくり進めたいのか
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誰かにやり方を決めてもらった方が楽なのか、自分のやり方でやりたいのか
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授業を受けることが苦痛でないか
特に、「授業を受けることが苦痛でないか」は大切だと思っています。授業は学校を思い出して嫌だという人は結構いるかと思いますし、また、聴覚情報処理が得意な人と、視覚情報処理が得意な人がいて、このタイプの差で向いている勉強法は違います。
授業を受けているときのことを思い出すのが嫌でなければ、よく思い出してみてください。
先生の話を聞くよりも教科書や黒板を見ていた方がよく分かる人や、国語の文章問題は解けるのにリスニング問題が極端に苦手だった人は、視覚優位です。つまり、映像授業などよりも参考書などで勉強するのが向いています。
教科書や参考書などを読んでもよくわからない、先生が言っているのを聞いた方がわかるという人は、聴覚優位です。授業を受けて勉強するのが向いています。
また、授業が苦手な人には、「マルチタスクが苦手」という人がいます。簡単にいうと、授業を聞いているぶんにはいいけど、耳から話を聞きながら、黒板を見て、ノートに書く、こういういろんな作業を同時にすることが苦手ですごく疲れるというタイプのことです。こういう人はどれか一つにすると解決します。授業を受けるときはノートをとることをしないで授業を聞くときは聞く、あとから書くに専念したり、もしくは参考書を読むという作業一つに絞ったりするといいです。
私は授業よりも参考書を読むほうが得意なタイプだったのに映像授業で勉強していた時期があり、後から気付くまでにかなり時間を無駄にしました。そうならないように、自分のタイプを最初に考えてみるのがおすすめです。YouTubeなどに授業動画がたくさんあるので、いくつか見てみて考えてもいいと思います。
どうやって進めるか――塾か、通信教育か、独学か
勉強を進めるにあたって、塾に通う、通信教育(タブレット学習)などを利用する、映像授業や参考書などで独学する、大まかにこの三つのどれかを選ぶことになると思います。
なお、現在通信制高校などに在籍していて、中学範囲の復習をする授業などがある人は、それを利用するのも手だと思います。ただ、経験上、その授業さえ受けていればできるようになるかといえばそうではないので、そういう方も以下のどれかを併用することをおすすめします。
塾に通うことをおすすめする人
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勉強習慣が全くない、不登校になる前も勉強をしたことがほとんどない
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自分がどこまで理解しているのかわからない
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わからないことが出てくるとそこでプツンと切れてしまう
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自分で計画を立てたりやり方を決めるより、誰かに決めてもらって指示されたことをやるだけの方が楽
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集団じゃなければ、授業を受けること自体は嫌いではない
-
進学や資格試験のために、いつまでにこの範囲を終わらせたいというような期限がある
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ある程度お金をかけられる
以上に該当する人は、塾に通うことをおすすめします。
塾のメリットは、いつまでに終わらせるといった計画を立てたり、勉強法を決めたり、そういうところを塾側に丸投げして、言われた通りに勉強することに専念できることです。また、誰かに監視されることになるので三日坊主になることも少なく、分からなければ先生に聞くことができます。
デメリットは、なんといってもお金がかなりかかることです。不登校の子は集団塾がほとんど選択肢から消えるので、実質個別指導しか選べません。集団は学校に行っている子向けの授業を学校進度かそれより少し早く進めているので、不登校の子には向いていないからです。目安として週1回1教科で1万2千円くらいは覚悟すべきです。
おすすめは、
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個別指導で進度を調節してくれる
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不登校向け・勉強が苦手な子向けと謳っている
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一部教科だけを受講する場合は、他の教科の宿題や学習管理もしてくれる
ところ。今はskypeやzoomを利用するオンライン塾もかなり増えているので、合う塾が見つかる可能性はかなり高いと思います。
⚠️高卒認定を目指している皆さんへ
「高卒認定予備校」などはおすすめしません。かなり費用がかかる上に、高卒認定にさえ受かればいいので根本的な学力向上は目指していないからです。個別の塾で高卒認定の対策をしてくれるところもあるので、そういう塾をおすすめします。
通信教育(タブレット学習)をおすすめする人
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自分で勉強はしなくても宿題などはやる方だった
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わからなければネットで調べたりする
-
塾で人と接するのに抵抗がある
-
授業を受けるのが好きではない、映像授業などは苦手
-
月に1万強くらいの金額は出せる
以上に該当する方は、通信教育をおすすめします。
なお、ここでいう通信教育・タブレット教育では、有名な進研ゼミやZ会、スマイルゼミは想定していません。学校進度で勝手に進むので、前の学年の範囲からやり直すというようなことができないからです。
おすすめは「すらら」です。(宣伝とかじゃないですよ!)
最大のメリットは、無学年式なので自分のわからないところまでさかのぼって始めることができることです。自分がどこからわからないのかわからないというような場合にも向いています。単元や学年を設定してテストが受けられる機能があるので、どこができてどこができないのか一目で分かるからです。
デメリットとしては、わかりやすさ全振りのため一単元受けるのにかなり時間がかかることです。学校に行っていた頃成績のいい方だった、というような人には、「それは分かるのに長い、面倒臭い」という感触かもしれません。
授業を受けたことのない範囲を自分で最初からやりたいという場合にはかなりおすすめです。説明の間にも確認問題が入ったり、画面が動きながらの説明なので、一方通行の映像授業よりかなりわかりやすいです。
高校受験や大学受験を目指している人は、基礎をすららで勉強して、その後問題集などをやると効率よく勉強できると思います。
⚠️学校でテストだけは受けないといけないという人へ
すららは無学年式ですが、教科書ごとにどの単元が対応しているか分かるようになっていますし、教科書とテスト範囲を選んで、テストが受けられる「定期テスト」モードがあります。テスト対策も十分できると思うのでおすすめです。
⚠️出席日数にもなる場合がある
すららで勉強した時間を出席として換算できるシステムがあるみたいです。ただ校長の判断に委ねられているそうで、学校によってできるところとできないところがありますのでご注意ください。
映像授業・参考書での独学をおすすめする人
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勉強は得意なほうだった
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自分で計画を立てるのが得意で、始めてしまえば最後までやる
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自分なりのやり方で進めたい・人にやり方を決められたり指図されるとやる気がなくなる
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わからないことが出てきたらわかるまで自分で調べる
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教科によって得意・苦手の差がかなりある
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中1範囲までは大丈夫・地理は大丈夫など、どこからわからないのか自分で具体的に分かる
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期限が決まっていない、ゆっくり進めたい
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お金にあまり余裕がない
以上に該当する人は、独学をおすすめします。
独学で進めるメリットは、進め方や難易度・スピードを全て自分で決められること。特にやり方を自分で決められることは最大のメリットです。
上の方で、授業を受けるのが苦痛でないかどうか、自分のタイプを見極めることをおすすめしますという話をしましたが、それが一番重要になってくるのがこの独学の場合です。自分にあった方法を探してみましょう。
映像授業と参考書での学習では少し性質が違うので、少し別に特徴を挙げてみます。
1, 映像授業がおすすめな人
・参考書を読むより、授業を受けて耳から聞いた方が理解しやすい
・参考書だといろんな本に手を出してうろうろしてしまう
・お金をかけずに始めたい
以上のような人は、映像授業がおすすめです。
映像授業をメインでやると決めてさえしまえば、やり方を決められずに何からやればいいかわからないというようなことがなくなります。月2千円ほどかかってもいいのであればスタディサプリを試してみるか、本当にお金をかけたくなければYouTubeにトライイットの無料授業動画がアップされています(アプリもあります)。
スタディサプリの優れているところは、授業に使われているテキストを紙で用意できることです。(印刷、または冊子で購入)テキストに沿って授業が進むので、目で見ながら授業を聞くことができます。また、「確認テスト」システムが存在することや、授業動画がレベル別に複数あるのでレベルを選べることもいいですね。
トライイットの優れているところは、とにかくわかりやすいところです。個人的には、スタディサプリの基礎コースよりもトライイットのほうが難易度は低めだと思います。基礎だけをしっかりやりたい人にはこちらがおすすめです。
⚠️映像授業を見ただけでは問題演習が足りないので、特に受験を目指す人は、授業動画を見た後に必ず問題集などを解くようにしてください。(スタディサプリの場合テキストに演習問題がついていたと思うので、受験などに使うところまで目指さない人は、それでもOKです。)
2, 参考書での独学がおすすめな人
・授業を受けるのが苦手、文章を読んだ方が理解しやすい
・得意な教科と苦手な教科の差が激しい
以上のような人は、参考書を使うことをおすすめします。
参考書学習の最大のメリットは、自分に向いた参考書をとことん探せることです。英語は得意だから問題多めの参考書・理科は苦手だから解説がわかりやすい参考書にするとか、とにかく自由自在です。必ず、本屋で見て一人で進められるかを確認してから買ってくださいね。
⚠️参考書の場合でも、解説を読むだけではなく必ず問題を解くようにしてください。
苦手教科だったり、初めて取り組む範囲の場合は、左ページで解説を読んだり穴埋めを書き込み、右ページで問題演習ができるタイプのものを選ぶのがおすすめです。
⚠️おすすめの参考書や、具体的にどのように進めるかはまた別にノートにまとめる予定です。まとまったら更新しますので、しばらくお待ちください。
終わりに
私は、ずっと勉強が苦手で嫌いでした。やってみようという気になったのは、不登校になって丸一年くらいが経って精神的に落ち着いてきてからです。学校に行けない自分をようやく受け入れ、誰にも強制されない、勉強は100%自分による自分のためのことだと実感すると、不思議とやってみようという気になりました。同じような状況の方はいらっしゃるでしょうか。
自分が学校に行けない理由が自分でも分からなかったり、「学校に行かないなら家で勉強しろ」とか「塾に行けるなら学校にも行けるだろ」とか周りからの理解のない言葉で傷ついてきたり、そういう人もたくさんいると思います。経験者としてひとつ言えることは、「いつもなら・前ならできたのに」という感情だけは綺麗さっぱり消してほしいということです。そういうことを周りから言われても無視してください。39度の熱を出して寝込んでいる時に、大量のトンカツや唐揚げを「いつもならこのくらい食べれるじゃん」と出されても無理なのと同じです。
以前のことは忘れてください。今の自分だけを見てください。学校に行けなくても、勉強してみようと少しでも思えたのなら、それは誇れる第一歩だと思います。